建築現場での工種別道具紹介♪その2
2016/04/29(金)
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スペーサー
おはようございます、RC住宅のことなら株式会社サンオリエントまで! 青木です。
今日は前回ブログの最後に出した問題の答え合わせをしたいと思います!
▼この写真の道具は何に使われているでしょうか?という問題でしたが
皆さんお分かりになりましたか?
初めて見るという方はまったくピンとこないかと思いますが
▼正解はスペーサーと呼ばれるものでこんな風に使います!
(種類も写真以外に色々あります)
鉄筋コンクリート造の建物は現場の状況に合わせて鉄筋を組み立て、型枠を組んで生コンを打設して作られています。
鉄筋は基本的に鉄筋同士を結束線でくくって固定しているだけなので、人が鉄筋の上に乗って移動したりするときにかかる振動や衝撃、生コン打設時に生コンを流し込むときにかかる圧力などで鉄筋が動いてしまいます!
鉄筋が正規の位置から動いて型枠からの距離が近くなるとかぶり不足となりコンクリート強度の低下にもつながります。(かぶりとは鉄筋表面からコンクリート表面までの距離のことをいいます)
そんなことにならないように鉄筋にはスペーサーというかぶり厚さを確保するためのものが入れられるようになっています。
上の写真で紹介したものは梁やスラブなどの底面に設置するタイプのものでコンクリート製の四角いスペーサーは現場ではその形からサイコロと呼ばれたりします。もう1つの4本脚の金属製スペーサーは打ちっ放しコンクリートのスラブ底面などによく使用されコンクリートに接する足の部分には防錆処理が施されています。
▼この種類のスペーサーは主に壁や梁の側面に取り付けられるタイプのものです。(現場ではドーナツと呼ばれたりします)
このドーナツを付けておくことによって鉄筋がなんらかの外力によって動いてもドーナツが型枠に当たりつっかえの役割となるので鉄筋がそれ以上型枠に寄ることがなくなります!
ということで鉄筋を組みたてる時に非常に大事な役割を担っているスペーサーの紹介でした!
今後もまたこういった建築資材・道具の使い方・役割などの紹介をしていこうと思いますのでお楽しみに