実況!! 皇居清掃奉仕日記 「大感動のご会釈」2019年2月19日
2019/02/20(水)
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天皇皇后両陛下
From:磯崎@サンオリエント
東京大手町のホテルより
昨日に引き続きレポートします!
今日の経験は特別です、ぜひ読んでください!
2月19日 2日目 皇居
7時15分 集合
緊張からか興奮からか、4時45分くらいに勝手に目が覚める
昨日と同じ時間だが、今度は皇居桔梗門前の噴水広場に集合。
さすがに誰一人遅れる人もいなく時間通りに集合。
全員がそろったところで皇居の桔梗門に移動。
天気予報では今日の昼から雨の予想で朝からどんより曇っている。
7時30分 皇居桔梗門前に到着
昨日と同じく警備の方に身分証明書を提示し、本人確認を受ける。
皇居は一般の方も入場するので警備はどうなのかと思っていたが、赤坂御用地より厳しい雰囲気だった。
その後入門。
門を入ってすぐの所に「窓明館」と言う建物があり、そこにて待機。
この「窓明館」は一般の参拝者も立ち寄るところで、400人位は入れそうな大きな部屋だった。
その後しばし休憩。
8時25分 宮内庁職員の方より皇居の説明
まず皇居全体で115万m2の広さがある。
テレビでもよく映る新年の一般参賀等が行われる宮殿は、昭和39年から工事が始まり44年に終了。同年4月から使用され始めたらしい。自分と同じ年だ!!
ちなみに本年5月に御譲位がある、すると今、今上陛下御夫妻がお過ごしになっている御所には新たに天皇陛下になられる現皇太子殿下のご家族が入られることになり、今の東宮御所が新たに上皇がお住まいになる仙洞御所になる予定らしい。
そういった話を聞かせていただきながら少しゆっくりして時間を過ごす。
8時45分 作業スタート!
昨日より30分早くスタート。
皇居の清掃奉仕は基本的に3日あり、その日ごとで江戸城の元天守閣がある東エリア、そして天皇陛下がお過ごしになる御所がある西エリア、さらに宮殿がある宮殿エリアに分けられる。
本日我がグループは石川県から来られたグループと一緒に東エリアの担当となった。
今日の我がグループの担当は江口さんと言う女性の方で、残念ながら花粉症と風邪を併発している様で、非常に辛そうだったが気丈に対応してくださった。
まず、今日担当する東御苑の説明を詳しく受ける。
徳川幕府時代に執務スペースやがあったり、有名な松の廊下や大奥があったのもこの中の本丸エリア。
このエリアに関しては一般の方も多く観光されているので、奉仕作業中であることを今一度認識して下さいと強く念を押された。
と言うのも、奉仕作業中は基本電話もメールもご遠慮ください!と言う上に写真撮影は絶対禁止となっているからだ。
このエリアは一般で入ってきている方は写真撮影自由なので、混同されないようにとの趣旨だった。
9時45分 江戸城時代のエピソードをたっぷり聞かせてもらった後トイレ休憩
その後本丸跡の石垣の上に上る。
そこから見える様々な景色や建物を見ながら説明を受けるが、一つ印象に残った話がこれ!
桃華楽堂という特徴的な建物がある。
これは昭和天皇の奥様である香淳皇后が還暦の時に建てられたそうでこの「華」と言う字は「一」と「十」に分けて足していくと61になるらしい。かぞえで61歳つまり60歳の還暦の時に使われる縁起の良い字らしい。
この年にして初めて知った(>_<)
その後二の丸跡に移動。
このエリアは執務と言うよりは遊興的な行事を執り行う場所だったようで、庭園等も遊び心に富んでいる。
こういった場所を解説付きで満喫した後、いよいよ奉仕活動場所に移動。
10時25分 清掃奉仕開始
本日の我々の任務は富士見櫓下の芝生広場の除草作業。
皇居内では除草剤を一切使用しないらしく、小さな雑草もすべて人の手で取り除いていく。
担当の江口さんより「コツコツとした地味な作業ですみません。」と言われたが、それをしに来たんです!!
早速作業開始。
しかし、昨日の竹の間引きに比べ地面に這いつくばってやる作業・・・体を使わない割に疲れる気がする。
11時15分 午前中の作業終了
心配していた雨も降らず何とか半日終了。
昼食の為「窓明館」に移動。
11時30分 昼食開始
この「窓明館」の横には売店があり、皇室に関する様々なグッズを売っている、この休憩時間中清掃奉仕参加者によって有り得ないくらい大繁盛している!!
13時00分 午後の作業開始
午前中と同じ場所に移動しまた除草作業に従事。
ただ残念なことにこの頃から雨がパラパラと降り始める。
本日の15時30分より、天皇皇后両陛下のご会釈が予定されているので、担当の江口さんも、「無理せずあまり濡れないように、折角のご会釈の前なので・・・」と気を使ってくれていたが、そこは気合で作業開始。
やがて天気も気を遣ってくれて雨は上がった。
14時35分 午後の作業終了
片付けをして、天皇皇后両陛下のご会釈の場所へと移動。
歩いて5分くらいの場所なのですぐに到着。
しかし、その会場の質素さと言ったら昨日の東宮御所の半分以下。
本当にこんな場所で両陛下にお会いしていいの??と言うレベルだったが、いつもこの場所で行っているらしい。
昨日同様手荷物を預け、セキュリティーチェックを受け室内には予定時間の30分くらい前に入る。
そこでまた宮内庁の職員の方よりご会釈の次第の説明を受け、昨日と同じく万歳三唱の練習をする。
その後しばらく待つが、昨日とは全く緊張感が違う。
宮内庁の担当者の方も「まだしばらく大丈夫ですから、しっかり息してくださいね~。そうしないと陛下が来られた時に倒れちゃいますよ~!」と冗談を言っていたが、それくらいの緊張感で、実際倒れる方も多く居るのだろう。
15時30分 天皇皇后両陛下到着
公用車のセンチュリーに乗られて、天皇皇后両陛下が到着される。
建物の前で車を降車され、おもむろに入って来られる。
一礼
緊張
両陛下が中央に立たれ、我々に向かって頭を下げられる。
空気が張り詰める。
ただにこやかにたたずんでおられるだけのお二人に誰一人身じろぎすらできない。
その後、おもむろに最初のグループの団長の前にお進みになる。
まずは広島県から来られた団体の前へ。
団長から、出身県・団体名・人数の報告がある。
陛下から「大変ご苦労様です」と言うお言葉が下され、その言葉を追いかけるように皇后陛下から「ありがとう」と言う言葉が下される。
その瞬間、涙がでた、意味もなく、そして言い表すことのできない感動が体中を駆け巡る。
全7グループの前を両陛下がお進みになるが、2グループ目ぐらいくらいから、会場内に啜り泣きの声がこだまする。
それこそあちこちから・・・
噂には聞いていたが、本当ににこうなるのだ。
両陛下に報告するグループの団長さんの中でも、嗚咽でまともに話すことが出来ない方もいた。
後ろに立っているだけでも泣いている人が大勢いるのに、直接お言葉を交わすとなれば当然だろうと思う。
このオーラ、この言霊の力こそが2679年続いた皇室の力なのだ。
ただ静かに微笑みながら静かな声でお言葉を発せられるこのお二人に、目前でただお辞儀をする事が精いっぱいの140人の大人達。
その力の偉大さを目の当たりにした。
各グループの団長さんにおかれては直接お言葉を交わし、その波動を直接受けられて特に大きな感動を得ておられる事だと思う。
帰りはいったんお車に乗られ、建物の前を離れる時もずっと我々に手を振ってくださる。
こちらも必死で手を振ったり、ただただ頭を下げたり。
それぞれに感謝の気持ちを体現する。
大感動の両陛下のご会釈を終え、全員そろって「窓明館」へ。
そこで着替えと荷物の整理をして門前に集合。
人数確認し、門の外で再度警備の方の点呼を受け、朝の集合場所、噴水広場に移動。
今回、陛下とお言葉を交わされた我々の団長の石田さんに、孫の代までこの名誉を自慢できますね!?と賛美しながら、全員で感動を分かち合う。
16時10分 解散
日本万歳!
天皇陛下万歳!
お疲れさまでした!!