実況!! 皇居清掃奉仕日記 2019年2月18日
2019/02/19(火)
Blog
清掃奉仕団
From:磯崎@サンオリエント
東京大手町のホテルより
2019年2月18日~21日の間
皇居の清掃奉仕に参加しています!
存在自体をあまり知られていないこの清掃奉仕ですが、
幸運なことにこの度参加できる事になりました!
貴重な体験なので、そうそう奉仕とはどんなものなのか?
実況生中継していきたいと思います。
2月18日(月)
いよいよ今日から清掃奉仕が始まる。
通常は皇居の清掃から始まって途中赤坂御用地に一日参内するのが多いみたいだが、
今回は初日から赤坂御用地での作業となった。
7時15分 地下鉄青山一丁目駅の改札前に集合
ほとんどの人が時間前に集合していたが、当日残念ながら参加できないという方が2名おられて、我がグループは19人での参加になった。
集合場所にもどうやらほかの団体らしき人たちが2グループいて、「やはり他にもいるんだー!?」と思いながら、赤坂御用地の西門に移動。
そこにはさらに多くの他グループの方がいて、門の前は結構混雑していた。
門の前で開門の7時30分を待っていると皇居警備の方が来られて、
団長に対してメンバー確認。
それが終わると同時に開門し、門内に移動。
そこで整列し各グループ毎に各自の身分証明書と本人の確認を皇居警備の方にして頂いた。
ここでつまみ出されるような悪さを今までしてなくてよかったと一安心。
グループ全員の本人確認が終わると控室に移動。
ここは200人位は入れるくらいの広さがあり、びっしりと椅子とテーブルが並べてあった。
この時点で7時50分くらい。
控室にいると、他のグループが続々とやってくる。
まさに次から次へと。
最終的に7グループ140人近くの方が今日からの勤労奉仕に参加されるらしい。
「いつもこんなに多いんですか?」聞いたところ、
通常はこれほどではなく、やはり今上陛下が御譲位されるという事で、
平成最後のこの時にと言う心持で参加希望が増えているみたいだという事だった。
ちなみに個々の控室で実質50分近くの待ち時間があった。
集合時間が早くホテルの朝食のオープンが間に合わない方は、
ここに朝食を持ち込めば充分に食べる時間は確保できます。
各グループも大体20人弱の構成だったが、
全体的に男女比率は半々かもしくは女性の方が多かったような印象だった。
ここで簡単な着替えもできるし、ロッカーも各グループに一つ貸与される。
それから待つこと少々
8時35分~45分
宮内庁の職員の方から今回の勤労奉仕についての説明あり。
団長は団長会議に、その他は全員で大まかな説明を受ける。
本日は皇太子殿下のご会釈を受けることが出来、
明日は天皇陛下のご会釈が受けられるという予定らしい。
通常、天皇陛下のご会釈はなかなか受けられないらしいので今回はとても幸運だ。
その後また多少の休憩をはさんだ後
9時15分 作業スタート
各グループを3つに分け、作業の指導者の方がついた。
我々のグループは1グループに指導者が一人。
他は3グループに一人の割合、ちょっと疑問が残ったがそれは後ですぐに解決できた。
我々のグループの指導者の方は今関さんとおっしゃる方で、
今関さんの指示により、リヤカーを引き一旦作業予定の場所へ。
そこにリヤカーを置き芝生広場へ移動。
芝生広場は園遊会が行われる場所でとても広くゆったりした空間だった。
ここでまずは記念撮影。
その後今関さんより園遊会の裏話やここ赤坂御用地の歴史などをレクチャーして頂いた。
そもそも赤坂御用地は徳川御三家の紀州藩の藩邸があった場所で
江戸時代の頃よりこの広大な造りは存在していたらしい。
ちなみに園遊会が行われる芝生広場はかなりの面積があるが、
テレビに映るのは1か所のみで、陛下をはじめ皇室の方々とお話しできるのも限られたエリアだけらしい。
なので、何度も園遊会に招待されている方は入場と同時に一目散にその場所を確保しに来るらしい。
さらにテレビに映るエリアは選定されたメンバーのみが並ぶという事だった。
赤坂御用地は皇居と違い一般の人は基本は入れない。
なので逆に皇族の方々は普通に園内を散歩したりジョギングしたりしているらしい。
勤労奉仕をしている人を見かけると、
「ご苦労様です!」と皇室の方からお声がけをされる事もあるので、
その時は無視しないように!と意外な話も聞かせてもらった。
こんな話を聞きながら、園内を散策し10時になる。
10時00分 ここで一旦トイレ休憩を入れいよいよ作業開始となる。
我々のグループは竹藪エリアに案内され、ここの竹の間引きを手伝う事となった。
この竹藪は愛子様をはじめ皇室のお子様方がタケノコ堀を楽しまれる場所だと言う事で、
今の時期にある程度間引きをして、
来る時期にタケノコが出てきやすい様にする重要な作業らしい。
結構な力仕事なので、男性比率の高い我がグループが選ばれたようだ!
ここではじめの疑問が解けた(笑)
まず今関さんがチェーンソーで伐採し、それを我々が枝を払い幹と枝とに分けて積んでいく
。
結構な斜面を登ったりもあるし、かなりの長さがある竹を運んだりと言う作業もあるので、
結構いい運動になってみんな着ていたいた服を1枚脱いでいた。
2月の寒空を予想して着込んでいたが、今日はとても暖かい。
10時40分 一時休憩
休憩中も今関さんから竹藪の管理の仕方や、その他のエリアの管理の事などを教えていただく。
これがまた面白い!!
参加者への対応が慣れているので、話が上手で聞き入ってしまう!
10時55分 作業再開
また竹の間引きを行う。
切ったのを運ぶ、枝を払う、整理して運ぶ。
11時20分 ちょっと早いけど昼休憩にしましょうという事で休憩室に移動。
11時30分 各グループが帰って来て弁当を食べる。
会場のお茶の準備もあった。熱いお茶があるというのはありがたい。
13時00分 長い昼休憩を終え、午後の作業開始。
午前中と同じ竹藪の整理。
休憩中に、今関さんが切ったと思われる竹が結構横たわっていて、それをみんなで運ぶ、枝を払う、そしてまた運ぶ。みんな要領が分かってきたので、ガンガン進む。
昼からもっと気温が上がってきて暑い!
13時35分 休憩
思いのほかハイペースで進んだので、今関さんより休憩の指示。
またここで今関さんのレクチャーで、赤坂御用地の事を教えていただく。
赤坂御用地は結構斜面があるものの、
どこを掘っても50センチくらいでローム層が出てくるらしい、
なのでこの傾斜は昔からの地形そのものだろうという事。
逆に皇居はどこを掘っても盛り土なので完全に人工の地形でしかないとの事。
皇居のある場所は元々は沼地だったらしい。
皇居をはじめ赤坂御用地内でも直径が40センチを超える木は国有財産になるらしく、
すべて記帳されるらしい。
そうすると勝手に切ったりできなくなり、取り扱いがとても慎重になるそうだ。
そんな話を聞いていると、14時を越えてきた。
もうそろそろ皇太子のご会釈への準備をしなければという事で、
道具を片付け切った竹を数本小屋の前まで運び休憩所に戻った。
この時14時20分。
14時40分 皇太子殿下のご会釈を頂くために東宮御所へ徒歩移動。
14時50分 東宮御所前に到着。ここで持ち物検査他セキュリティーチェック。
チェックが終わった人から御所内に移動しご会釈を頂く部屋に入り整列して待つ。
140人分のチェック及び移動なのでそうそう簡単にはいかない。
15時15分 全員入室
宮内庁職員の方からご会釈の次第の説明を受ける。
各グループの団長は皇太子殿下と直接お話をされる。
20年前の青年海外協力隊出発前に報告会の為にここ東宮御所に来て、
国別リーダーとして皇太子・雅子妃殿下とお話しさせていただいたことを思い出した。
一度万歳三唱の練習をして、殿下がお越しになる15時30分を待つ。
15時30分 皇太子殿下入室
各グループの前に立たれ、それぞれの団長とお言葉を交わされる。
内容自体は簡単ではあるが、こういった機会を頂ける事は、日本国民として光悦の極みである。
7グループ全てのあいさつが終わった後、
7名の団長が皇太子殿下の前に立ち団長代表の
「皇太子殿下、雅子妃殿下万歳」の掛け声に合わせ全員で万歳三唱!!
皇太子殿下が退室され、ご会釈は終了。
東宮御所を出て、全員整列して、また控え室に徒歩移動。
15時50分 ここで簡単な着替えをして本日は終了。
門を出るまではグループ毎の団体行動。
人数確認をして門を出て、そこで解散。
お疲れさまでした!