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「結露が起こる原因と仕組み、放置すると健康被害も!?」連載コラムその16

2017/04/17(月)

Blog

カビ

こんにちは!!

 

住宅ローンの事で「よく分からないんだけど・・・」と言う方

お手伝いもお任せ下さい!!

株式会社サンオリエントの磯崎ですm(_ _)m

 

今日は連載コラムその16をお届けしたいと思います。

 

今回のテーマは「結露」

これは、従来の日本建築では起きなかった現象です。

生半可な高気密・高断熱の建物の副産物とも言える現象ですが、これが大きな問題を引き起こします・・・

 

では詳しく見ていきましょう!!

 

結露が起きる原因と仕組み

冬になると窓のあたりにしたたるほどの水滴…。これは結露ですが結露がなぜ起きるのでしょう? 今回は、結露発生の仕組みについて説明いたします。

 

目には見えませんが、空気中には蒸発した水が水蒸気のかたちで含まれています。空気がどれだけの分量の水蒸気を含んでいられるかは、気温で決まります。

 気温が高いほど、より多くの水蒸気を含んでいることができます。空気中にある水蒸気がいっぱいで、これ以上は保持できない状態を飽和と呼びます。

 

飽和状態の相対湿度は100%になります。この時の気温を露点温度と呼びます。露点温度の環境で、少しでも冷たい箇所があればそこに水滴が生じます。これは、冷たい箇所の周囲の気温では、水蒸気を保持していられないからです。この現象を結露と言います。

 

住宅内で起きる結露

夏の湿度が高くて蒸し暑いときに、冷えた水の入ったコップが「汗」をかきますが、コップの表面そばの空気だけが露点温度に達したためです(夏型結露)。

 冬期の暖かい室内で、外気の伝導で冷たくなった窓ガラスに水滴がつくのも、同じ原理です(冬型結露)。

 冬型結露は、同じ窓でも上側よりも下側によく見られます。これは、暖房の熱は上にたまりやすいからです。

 

室温を暖房で20℃まで暖めたときに、窓ガラス表面の温度をはかってみると、上側は18℃ぐらいあるのに対し、下側は15℃ぐらいしかありません。床に近いところほど、結露のリスクがあるわけです。

冬型結露は、窓ガラス以外にもアルミサッシや野地板に打った釘といった、外気温を伝導しやすい金属部でよく生じます。

 

結露を放置するリスクと対策

結露そのものは、水滴の集まりに過ぎません。しかし、特に密閉空間となりがちな冬場は、放っておくと以下のトラブルの原因となります。

カビの発生

ダニの増加

クロスの剥離

木部の変色・腐朽

 

ご存知のとおり、カビをそのままにしておくと、胞子を放出してどんどん増殖します。胞子を吸い込んで、種々のアレルギー反応、シックハウス症候群、日和見感染症、水虫などの健康被害をもたらします。

冬場において、原因は不明だけど、家族のみんなが体調不良を訴える状況では、カビの被害を疑うべきかもしれません。

結露が起きやすい環境では、湿気を好み、カビをエサにするある種のダニが繁殖して、これもアレルギーを引き起こす原因となります。

 

結露は、住宅にもダメージを与えます。上に挙げたクロスや木部の部分的な劣化はしばしば見られるトラブルですが、ひどいものになると、屋根材直下の野地板が水分を含んで波打ったようになり、大規模・高額の修復が必要になることもあります。こうした内部結露は、本当にひどい状態になるまで、気づかないことが多いので厄介です。

こうした結露の対策ですが、対処療法としてすでに発生したカビは、カビ取り剤で除去します。ダニは、駆除剤、まめな掃除、布団丸洗いの組み合わせによって、その数を減らすことは可能です。

建材が受けたダメージは、隅のクロスがめくれる程度の被害が軽いものなら、DIYで対処できることがありますが、専門業者の手が必要なこともあるでしょう。

より根本的な解決法は、しっかり換気することです。室内にこもりがちな湿気を外に逃がすようにしましょう。

また、アルミサッシを樹脂や木製の素材のサッシに、窓ガラスを断熱性を備えた高性能のガラスに交換するのも結露対策として採用されています。

 

無垢材・漆喰の調湿機能

無垢材、漆喰に代表される自然素材でできた内装材には、ミクロの細かい穴(多孔質)が室内の湿気を吸い、乾燥時は保持していた湿気を出すという調湿機能が備わっています。「呼吸する素材」とも呼ばれ、近年注目を集めています。

呼吸する素材は、室内の湿度を一定に保ち、それ自体は結露しにくいなどのメリットがあります。

 

ただ、自然素材の調湿にも限度はあります。室内の湿気が過剰な場合、無垢材は限界まで内部に水分をためこんだのち、外側木部に結露します。これを放置しておくと、腐朽してしまう可能性も出てきます。

漆喰壁も古くなっていくと、アルカリ度が低下し(中性化)、カビに対する抵抗性が弱くなります。

やはり換気や除湿などの結露対策も心がけ、自然素材に過剰な負担をかけないように住まいをケアすることが、長く快適に住むための条件かと思います。

 

その点当社の標準仕様になっている遮熱材を使った外断熱では、結露の発生率が激減致します。

輻射熱を反射し熱の移動をシャットアウトする性能を持つ遮熱材ですが、それ自体は伝導熱や対流熱にはすぐに反応するため表面結露が起こりにくいという特性を持っているためです。

これに関しての詳しい説明はまた別の機会にしたいと思いますが、個別の質問はいつでも受け付けておりますので、ぜひお問い合わせ下さい!

 

どうでしたか?

参考になりましたか?

 

揮発性有害物質も危険ですが、カビの胞子もかなり危険だと言われています。

気密性が良いばかりに、こういったモノが一旦発生してしまうと屋外に出て行かないというデメリットも最近の建物は持っているんですよね!?

 

是非頭の片隅にでもおいて今後の参考にしていただければと思います!

 

良ければバックナンバーも是非ご覧下さい!

その1 木造住宅のメリットとデメリット

その2 木造住宅の寿命が30年は本当?

その3 日本の気候と風土に適した木造住宅の特徴

その4 木造住宅(在来工法)の工程と工期の目安

その5 木材の乾燥方法、自然乾燥材と人工乾燥材の違い

その6 漆喰の特徴と住宅に取り入れるメリット

その7 漆喰のデメリットと依頼する際の注意点!

その8 漆喰にカビが生えた!?その対策と予防法

その9 壁紙の上から漆喰を塗る内装リフォームの手順

その10 アレルギーの原因を取り除く!?漆喰の効果

その11 新築でシックハウス症候群になる原因は? 

その12 シックハウス症候群にかかるとどうなるの?

その13 シックハウス症候群は要因別の対策が必要

その14 シックハウスの原因はこれだ!

その15 シックハウスの対策はどうするの?

 

最後まで読んで頂きありがとうございましたm(_ _)m

 

磯崎

 

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