建築道具紹介~RC建築現場でコンクリート打設前に打ち込むインサートとは?
2017/03/10(金)
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天井インサート
こんにちは、岡山で木造・鉄骨・RCの住宅をお考えなら株式会社サンオリエントまで!青木です。
今日は前回ブログの続きで建築現場で使われる資材・道具紹介をしていきたいと思います!
▼それでは前回ラストに紹介したこちらの資材
こちらも前回紹介したサッシアンカーと同様でRC建築の現場で使用されるものでインサート金具と言います。
RC建築物には前回のサッシアンカーみたくコンクリート打設前に型枠に取付しておいてコンクリートの中に打ち込むものが多種ありますが、このインサートもその中の1つでRC造の建物は天井や壁に部材や機器を取り付け・吊り下げる際にアンカーボルトもしくはめねじ金具を打ち込むようになります。
取付はインサート金具の上の丸い部分の中に釘が仕込まれているのでハンマーで丸い部分をたたくだけで簡単に取付できます!(コンクリート打設後のあと施工になると振動ドリルで孔あけをしてアンカー金具を打ち込むようになるので手間とコストが全然変わってきます)
鉄骨・RC造の建物の天井はほとんど軽天と呼ばれる軽量鉄骨下地で組み立てられています。
軽天と呼ばれる由来は使われる主な材料の鋼板厚が0.5mm程度で軽いのでそのまんま
軽い天井→略して軽天らしいです(笑)
▼こちらが軽天下地組の写真です
コンクリートスラブに打ち込んだインサートのネジから吊りボルトを下げて天井下地を組んでおります。
こちらの写真だと天井裏の空間があまりないので吊りボルトがどのへんにあるか分かりずらいと思うので鉄骨造パターンの写真もご覧ください。
▼鉄骨造天井下地組状況
この写真だと吊りボルトが長いので分かりやすいかと思います
(ちなみにこの写真の鉄骨現場では鉄骨母屋のCチャンの溝に専用金物で固定して吊りボルトを下げています。)
下の図が軽量鉄骨下地の各部材と仕組みになります。
(画像は石膏ボードの国内最大手企業である吉野石膏さんのHPから拝借しております)
この図のように鉄骨やRC造の天井は躯体に打ち込まれたインサートに吊りボルトをねじ込みそこからハンガーと呼ばれる部材で野縁受けを取付し、その野縁受けから野縁をクリップと呼ばれる金具で留めて組んでいきます。
天井インサート金具は天井以外にも天井裏の配管や機器を吊り下げる時にも使われる資材でRC造の施工の際は間仕切り壁や配管・機器の位置などを考慮し必要な箇所に計画的に入れておかないとコンクリート打設後にあと施工でアンカーを打つのは手間・コストを考えると避けたいところです
というわけで今回はインサート金具とそれに関連する軽量鉄骨下地の紹介でした!