連載コラムその11 「新築でシックハウス症候群になる原因は?」
2017/01/30(月)
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シックハウス症候群
こんにちは!
株式会社サンオリエントの磯崎です。
当社では曜日を決めてスタッフ全員でブログを毎日更新していってます。
スタッフ全員の感想として、
「自分の担当の曜日がすぐ回ってくる」
つまり一週間があっと言う間過ぎると言う事なのですが、アナタはどうですか?
こんなこと書いているうちに、もう一月も終わりです・・・
一ヶ月すらあっと言う間過ぎる・・・
と言うわけですが、気を取り直して行きましょう!!
今日はちょっと間が開きましたが、連載コラムの続きをお届けしようと思います。
過去のコラムをご覧になっていない方はこちらから↓↓
その1 木造住宅のメリットとデメリット
その2 木造住宅の寿命が30年は本当?
その10 アレルギーの原因を取り除く!?漆喰の効果
本日は その11 「新築でシックハウス症候群になる原因は?」です。
それではどうぞ!!
新築住宅とホルムアルデヒド
ホルムアルデヒドは、毒性の強い有機化合物で、常温では無色で刺激臭のある気体として存在します。その水溶液はホルマリンとして一般的に知られていますが、これも医薬用外劇物に指定されるほどの毒性があります。
ホルムアルデヒドは安価なため、住宅建材や家具の接着剤や塗料の成分として、広く利用されている一方、室内を汚染する原因物質として、もっとも重要視されています。
ホルムアルデヒドは揮発性が高く、室温でも空気中に放散します。特に施工したての新築住宅においては、ホルムアルデヒドの放散量が多くなり、期間とともに放散量は減っていきます。
新築住宅でのホルムアルデヒドの害が、はじめて大きく取りあげられたのは、1965年頃のことです。この時は、新しいタンスや食器棚のそばにいると、目がちかちかするなどの苦情が寄せられました。調査したところ、部材の合板から揮発したホルムアルデヒドが原因と判明しました。
1995年あたりから、シックハウス症候群の名前が、マスコミをにぎわせはじめました。この時、シックハウス症候群の原因物質の1つとしてホルムアルデヒドが再び注目を集めました。これに対応して、JASやJISで放散基準が定められ、業界団体も使用料低減の取り組みに着手しました。
さらに2003年の改正建築基準法により、新築住宅でのホルムアルデヒドに厳格な使用制限が設けられました。
具体的には、放散速度の速い建材には、第1種、第2種、第3種と等級をつけ、第1種は使用不可、それ以外については使用する床面積で制限しています。
ホルムアルデヒドの放散量が、第3種よりもはるかに少ないものについては、規制対象外となっています。塗料などの仕様に「F☆☆☆☆」(エフフォースター)と記されているのは、規制対象外の微量放散量であることを意味します。
この時の法改正では、あわせて換気設備の設置と、天井裏や床下から居室へのホルムアルデヒド放散防止措置も義務付けられました。シックハウス
ホルムアルデヒドとシックハウス症候群・アレルギー
シックハウス症候群の原因は、ホルムアルデヒドばかりではありませんが、いろいろな建材に使われていることから、どうしても気になるところです。
くわえて2015年には、100円ショップで販売されていたマニキュアにホルムアルデヒドが含まれていることが発覚し、利根川の浄水場でホルムアルデヒドが検出されました。
ホルムアルデヒドはシックハウス症候群やアレルギーの要因として、気管、目、鼻への刺激感、頭痛、鼻炎を引き起こします。さらには、長期には咽頭ガンや白血病など発ガン性があります。中国では、子どもの白血病患者の9割は、新築またはリフォームして間もない住宅に住んでいたとの報告もありますが、基準値が厳しい日本では、さすがにここまで深刻ではありません。
新築住宅への自然素材のすすめ
行政と業界の努力で、新築住宅でもホルムアルデヒドの発散量は減っています。ですが、建材への使用量が全くナシになったわけでないため、依然としてこの物質由来のシックハウス症候群が起きるおそれはあります。
簡単にできる対策は、新築(そしてリフォーム施工)してから最低数週間は、室内のホルムアルデヒド放散量が多いので、意識して換気・通風を十分に行うことです。24時間換気システムは、常に運転するようにしましょう。
ただ、ホルムアルデヒドの放散がやむまで1~2年かかるというデータもあるため、根本的な方法は、できるだけ自然素材を用いて新築・リフォームすることです。
例えば、フローリングは(接着剤にホルムアルデヒドを含む)合板ではなく無垢材を使い、塗料についてはリボス社(ドイツ)やシオン社(岩手)とったメーカーが開発した、亜麻仁油、サフラワー油、天然鉱物系顔料などを原料とする自然塗料があります。そして、伝統的な壁材(土壁、珪藻土、漆喰)も見直されています。
当社では「幻の漆喰」(カイケンコーポレーション社)を採用しております。
ホルムアルデヒド分解試験で、炭シートとの効力比較を行ったところ、試験開始時に4ppmあったホルムアルデヒドは、炭シートでは30分間で2.6ppmに減った一方、幻の漆喰については同じ時間で0.05ppmという低減効果を示しました。
幻の漆喰は、接着剤や硬化剤使用せず、自然素材のみの漆喰ですので、ホルムアルデヒド以外のシックハウス症候群やアレルギーの原因物質を含まない素材なのです。
先週のブログでも触れましたが、基本的に「自然素材」での内装をお薦めします。
ブログ記事→→「日常と非日常どっち?」
ただ、ちょっとした遊び心を反映させる事も、「自分の家」を完成させるポイントなのでうまくマッチングさせていきましょう!!
それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました!!
磯崎
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