イギリスのEU離脱決定! 遠く離れたこの岡山で、これを家造りにどう生かす?その2
2016/07/11(月)
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ZEH
皆さんこんにちは!
戸建てから賃貸まで、はたまた木造からRCまで、
あらゆるご要望に対応します!!
(株)サンオリエントの磯崎です
先週からイギリスのEU離脱の歴史的な大事件を基に岡山の住宅事情を考えるという無理筋な持論を展開していますが、これにはまあ根拠がありまして、今しばらくお付き合いいただきたいと思います。
ZEH~ゼロエネルギーハウスって?
さて先週のコラムでは、大手ハウスメーカーの主導でZEHに対する補助金のシステムができ、しかも業者の登録制にしてそういった手続きを不得意とする、いわゆる昔からの大工さんがやっている工務店を
排除していこうという趣旨が見えてきます。
ZEHを簡単に言ってしまえば、「補助金あげるから、太陽光発電つけて、設備をワンランク上げて、高気密・高断熱の値段の高い家を建てなさい!」
と言う事だと思います。
我々も含めて、ハウスメーカー、ビルダー、工務店も大手を振ってハイスペックなモノを提案する免罪符を手に入れた訳です。
125万か150万の補助金をもらうために、下手をすれば200~300万のコストアップがあるかも知れません。
これホントに良いのかな~。
補助金をくれる事自体はありがたいのですが、こういう時ってなんかしっくりこないのです、気分的に。
しかし、家一軒あたりの単価が上がり、売上げアップにつながるとすれば作戦通りなのかも知れませんね!?
メーカー的には。
一方こういう考え方もあります。
地元のビルダーや工務店に頼んで建ててもらう場合、県外から調達する材料、資材もあると思いますが、そのほとんどは地元で調達し地元の職人さん達によって造り上げられます。
しかしハウスメーカーの場合、ほとんど全て自社の工場で製作され、遠路はるばる運ばれてくる訳です。
ZEHを建てて一次エネルギー消費を抑えましょうとか言っているけど、その工場で消費された膨大なエネルギーは抑えなくて良いのかね!?
決してそこは議論のステージには上げてきませんけど、どうなんでしょうか?
話は飛びますが、2012年に始まった再生可能エネルギーの買い取り制度。
太陽光発電による電力の買い取りは10kw以下40円、10kw以上42円でスタートしました。
当時電気の売値は1kwあたり約20円だったので、各電力会社は売値の倍での仕入れを強要された訳です。
まあこんな無茶な話がいつまでも続く訳ないよな~!と思っていましたが、案の定、大規模な者は電力会社による買い取り拒否に始まり、電気代の値上げ、買い取り価格の値下げが徐々に進み、10kw以下余剰買い取りでは31円、10kw以上の全量買い取りでは27円になりました。
ちなみに電気代は約23円になっています。
全量買い取りの、投資目的の太陽光発電は、もはやあまり魅力がなくそれに飛びついた事業者も続々ダメになっています。
ちなみに太陽光以外の再生可能エネルギーの買い取り価格は下がっていません。
住宅の屋根に乗せる太陽光発電は、自宅で使うのがメインな為売却をあまり考える必要もありません。
買い取り価格がどんどん下がって、思うように太陽光発電設備が売れなくなり、「住宅の屋根だけでも強制的に設置するようにして下さいよ!」と太陽光のメーカーから陳述でもあったのかなと思うのはうがった見方でしょうか??
ちなみに、この固定買い取り制度をやったのも経済産業省、ZEHを所管しているのも経済産業省です。
住宅建築にからむ事の許認可は国土交通省がやっていても良いような気がしますが、経済産業省です!!
念のため申し上げておきますが、私は決して「ZEHなんかやるもんか!!」と言っている訳ではなく、ZEH利用をご希望の方にはきちんと対応するため
取扱業者としての登録も準備しています。
ただ、過度に反応しすぎて余計なコストを負担させられる事のない様、反対側からみた情報も提供しているのです!!
しかし実際どうでしょうか??
今これをご覧の皆さんも、ZEHに興味がある方は多いと思いますが、全てではないと思います。
高気密・高断熱も良いけれど、昔ながらの風通しの良い家に住みたいという方とか、
出来るだけ電気やガスに頼らない生活にあこがれている方もいらっしゃると思います。
そういった風潮の変化も少しずつ見えてきています。
そしてここから、ついにイギリスのEU離脱へ繋がっていきます(あくまで持論)!!
が、一旦筆を置き結論は次回にしたいと思いますm(_ _)m
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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