先週、4歳の娘に教えられてドキッとした話
2018/12/10(月)
Blog
RC住宅
From 磯崎慎一
@自宅のソファより
こんにちは!
突然ですがアナタは「大きな木」という絵本を知っていますか?
子育て中の方なら、きっと子供に読んであげた事があるであろう名作の一つです。
内容はと言えば、ある子供に自分の持てるモノをすべて無条件に与えていくリンゴの木と、それを際限なくもらっていく人間の子供のやりとりで、利他主義と利己主義の対比を描いている、大人が読んでも考える事がたくさんのとても良いお話です。
今7歳の息子が3~4歳の時もこの本が好きでよく読んでやりましたが、4歳になった娘が今度はこの本がお気に入りで、「これ読んで!」としょっちゅう持ってくるのでよく読んでやります。
あぐらをかいて座っていると、足の間にちょこんと座り後ろから抱っこするような形で読むのですが、このお話の中に「しあわせ」という言葉が良く出てきます。
読み聞かせをしている途中、ふと『この子は、幸せっていう言葉の意味分かってるのかな??』と思い、聞いてみる事にしました。
「しあわせってどういう意味か分かる?」
「うん、分かるよ!」
「どういう意味?」
「ニコニコって事!」
と、満面の笑みでこちらを振り返る娘。
子供は答えをシンプルに知っている
娘の放ったその答えは、ぐうの音も出ないほどの正解でした。
果たして自分は他人に幸せの意味を聞かれた時、こんなにシンプルに答えられるのか??
一瞬考えました。
それと共に、子供といつも接していると気付きますが、子供達の『願い』はいつもシンプルです。
「一緒に遊ぼう!」
「一緒にご飯食べよう!」
「一緒にお風呂に入ろう!」
「一緒に寝よう!」
「だっこ・オンブ・かたぐるま!」
まあもう少し大きくなればその願いも違ってくるんでしょうけど・・・
その『願い』叶えられてる?
家を建てるきっかけって、子供が産まれたり、子供が大きくなってきて手狭になったりと言う理由が多いですよね!?
つまり、子供の為にというきっかけが多い。
本当に子供の為ならば「一緒にいて欲しい」と願う子供の願いを叶えられる様に考えるべきですが・・・
でも実際に検討し始めると、「もっと広い方が良いかな?」とか「もっと良い物を使った方が良いかな?」とか「もっとオシャレな家が良いかな?」とか色々な大人の事情が目の前に浮かんできます。
次第にそっちばかりに意識が行き、徐々に違う方向に進んでいき・・・
そしてドンドン予算オーバーになってしまい・・・
思っていた以上に住宅ローンの返済額が多くなってしまい・・・
そんなつもりじゃなかったのに、夫婦共にガッツリ働かなくちゃいけなくなり・・・
一緒にいて欲しいと願っている子供をほったらかしで仕事に忙殺・・・
みたいな本末転倒な結果って意外に多いんですよね!
特にローコストを謳っている会社の釣りに載せられて契約して、気がつけばとても高い買い物になって地獄を見たと(最悪は破産~離婚です)言うケースは、メディアでも良く取り上げられているので知っている方も多いと思います(>_<)
と言うわけで、色んな希望が重なってしまい、予算もオーバーしてきてニッチもサッチも行かなくなってしまった場合は、スタートラインに戻り、何の為に建てるんだっけ?ともう一度考えてみて下さい!
きっと捨てられるモノが見つかるはず。
諦めるべきモノが見えてくるはずです!
そうすれば、シンプルで無駄のない家造りができる事間違いなしですよ!
PS 2025年大阪への万博誘致が決まりました。
これは岡山に暮らしている我々にとっては、東京オリンピック以上に影響が大きいニュースです。
これから約7年間、建築材料も職人さんの人件費も下がる事はないでしょう。
つまり建築コストはここから右肩上がりになると思います、家造りを考えている方はお早めに!(消費増率アップなどよりこちらの方が深刻です!)
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
磯崎 慎一
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