真実はどこにある? 土木・建設業界の闇を探れ!!@岡山
2016/06/13(月)
Blog
三井不動産レジデンシャル
皆さんこんにちは!
お手頃価格なのにハイスペックなデザイナーズRC(コンクリート)住宅から
1100万円から手に入る木造コンセプトハウスまで
多彩なバリエーションで家造りの夢をお手伝いします!!
株式会社サンオリエントの磯崎です。
早速ですが先日気にかかるニュースを目にしました。
皆さんも記憶に新しい、横浜マンション杭打ち不正問題に関するモノです。
以下記事の全文を引きますが、完全に論点がずれてしまっていて辟易しました。
マンションなどのくい打ちを巡って施工データの不正の発覚が相次いだ問題を受け、国土交通省は、建設業法が禁止する工事の丸投げの判断基準を明確化することなどを柱とした対策案をまとめた。責任分担があいまいとされる元請け業者と下請け業者の役割についても明確化を図る。国交相の諮問機関・中央建設業審議会の小委員会で9日、素案を提示した。【曽田拓】
一連の問題の契機となった横浜市都筑区のマンションのくい打ち工事では、1次下請け業者が2次下請け業者へ工事を丸投げしていたことが判明。多重下請け構造で、責任の所在があいまいになる業界の問題点も指摘されていた。工事の丸投げは、工事代金をピンハネする悪質業者の介在を招いたり、業者間での責任の所在が分かりにくくなったりする恐れがあるとされ、建設業法が禁じている。
しかし、どのような行為が工事の丸投げに当たるかについて、従来は「実質的な関与の有無」が基準とされてきた。提示された案によると、元請けと下請けに分けてこの基準を明確に定め、国の業界向け通知に反映させるとしている。
また、元請けで現場の技術責任者としての役割を持つ「監理技術者」と、下請けを含めて業者が配置する必要のある「主任技術者」の責任範囲についても国のガイドラインに盛りこむ。建設業法上、両者は同じ条文で役割が規定されており、元請けと下請けの施工責任の境目が不明確との指摘が多かった。
小委は今月中にも建設業界全体の課題について中間とりまとめを行う予定だが、今回の対策案も盛りこまれる見通し。
この問題の本質は「杭が設計通りの耐力を得られていない為に建物が傾いている。」と言う事であり、
その結果をもたらしたのが関係者全員が関与した「人災」であったと言う事ではないでしょうか?
更に言えば、この工事の発注者「三井不動産レジデンシャル」と元請け業者「三井住友建設」は、
ほぼ表に出てくることなく、その責任のほとんどを杭工事施工業者の「旭化成建材」に負わせる事によって決着させています。
一体どういう力が働いたのか??
さすがに三井財閥と言う事ですか??
メンバーの中で旭化成が一番弱かったんですか??
それとも裏で密約ありでしたか??
真実はどこにある??
ちなみに一次下請け業者は「日立ハイテクノロジーズ」
ここはスタンスとしては商社的な感じではないでしょうか?
こういう事は業界内では良くあります。大手ゼネコンであれば特にあるでしょう。
構図としてはこうです。
大手の業者は指定の取引業者以外にはよほどの事がない限り発注しません。
例えば、当社がとても良い製品を開発して1万円で売りますと大手ゼネコンに営業したとします。
その大手ゼネコンも商品価値を認めて採用する事にしました。
しかし「おたくとは取引がないから、別のB社と言うところを経由して買うわ。そっちに卸して!」とこうなります。
結果その大手ゼネコンの仕入れが1万1千円になるかも知れませんが、
それは商取引上の慣習なので仕方ありませんと言う具合です。
逆に言えばメーカー側も直接売るという事をほとんどしてきませんでした。
大体は卸売り屋さんに一定量まとめて売り、在庫としてもっておいて貰い、売っていってもらうという事をしてきました。
最近ではネットを活用した、直販もかなり出てきましたがそれでもまだまだこういったケースは多数あります。
なので、多くの人の手を経由する取引実態はある意味しかたなく起こるのです。
それによって幾ばくかの利益が色んなところに発生し、人々の生活の糧になっているなら問題ないのでしょう!?
考えるべきは記事にあるような丸投げの現状が問題の本質ではなく、
ちゃんと計画通りの施工をしなかった現場の体制(もちろん元請けも含めた)こそが問題で、
マスコミと組んで巧妙に責任転嫁をして逃げ切った「力ある者達」ではないでしょうか?
責任分担があいまいとされる元請け業者と下請け業者の役割についても明確化を図る。
って、んな訳ねーだろ!!
元請け業者の責任は明確に分かっています。
当社の様な小さな会社でも、元請けとしての責任感や矜持は持っています。
賢明なる皆さんは、相手が大手企業だからと安心しないで下さい。
施工ミスや事故の隠蔽、労災隠しなど「力あるモノ達」の本質は「保身」です。
まだまだまだ、真実は闇の中です・・・
最後まで読んで頂いてありがとうございました!!